菜の花

菜の花の季節、この先っちょ、先菜と言ってるが、

これの塩漬けが実にうまい、酒はやらんが酒にも合うし、なにより飯に合う。

どこかにないかと探していたら、さすが京の台所、錦市場にあったと友人が買ってきてくれた。

うれしいね、こういう心遣い。

患った病治療の後遺症で味もわからず、刺激物はダメ、それに唾液が出ないという

なんとも情けない状況から少し回復したが、当初は大袈裟じゃなくてもう死のうと思った。

食べる楽しみは人生の中でとっても大きい、それを奪われたら?

そりゃもっと辛い状態にある方はたくさんいると思うが、生きてるだけが人生ではないと確信したね。

QOL、つまり人生の質、これはとっても大切なこと。

特に拙くらいの歳になると、残された時間のほうが少ないんだから、如何にそれを楽しく過ごすかが問題になる。

金があるとかないとかではなく、日々を充実させ、後悔しないように過ごすということ。

悔やまれるのは、病院で医師がどうしてもっとインフォームドコンセントしてくれなかったのかということだね。

抗癌剤の副作用(これで死にかけたんですから)、放射線の副作用と後遺症。

この辺りを十分聞いていれば、医療に頼らず免疫療法をするとかいろんな選択肢があったと悔やまれる。

酒もタバコも。好きなピリ辛もダメになって残されたのはなに?

長年修業した古武道も、体が動かずもうできない。

病魔にやられたんじゃなくって、医学の非常識と不親切にやられたんだね。

もしこれを読む人があったら、なにかの時に参考にしてくださいね。

これからも、医学治療の後遺症の怖さと精神的に受けるダメージについて書いていきますから。