通院
山吹満開
暖かくなって少し汗ばむときもあるくらいです。
今日は1ヶ月ぶりくらいの病院でした。 本来の科は3ヶ月に1回になったんで、
少し楽にはなりましたが、それがいいのか悪いのか。
昨年のX'masにちょっといたずらが過ぎて、あわや再発かと慌てましたが、
なんとか治まって3ヶ月目。
飯が食えなかったせいで4Kgほど痩せてしまいました。
去年の今頃は、まだ病院でした。
毎日放射線治療を受けて、首の周りの皮膚がただれ、アズノールっていうなんとも
べたつく軟膏を一日三回塗り替え、上から特殊な布の包帯をしてました。
この軟膏、とってもべたつくし下着に色が移るんです。
だからアンダーシャツの首周りを広げた、なんとなく婦人物のような?シャツを着てました。
去年はこの山吹を見られなかったんです。
いや下手をすればずっと見られなくなっていたかも知れません。
もうすぐ一年、でもまだまだこれからでしょう。
後遺症の見本市みたいになってしまってますから、朝夕の顔面筋肉の運動、唾液腺のマッサージ、関節をほぐす運動、毎日朝夕だと正直いやになります。
「自分のためでしょう」そう言われればそれまでですが、自分はもういいよと思うこともあります。
普通に食えない、当たり前に飲めない、唾が出ない、眠れない、こういうのがずっとだと本当にもういいと思います。
しかしまだ頑張っている年寄りがいるんで、放置して先に逝くわけにもいかないし。
抗癌剤の説明、それが躓き、次が放射線治療の説明、どうしてもっと自分で調べなかったのか、後悔しても仕方がないことですが。
このネット社会、調べれいろんな人の経験も知ることができただろうに。
納めた古武道に「八重垣」という技があります。
斬りつけて勝った、と思ったら倒れた敵が足を払ってきたのを一度収めた刀を抜き出して受け止め、とどめを刺すという技ですが、これに似てます。
癌は治ったよ、よかったね........後遺症はどうしようもないね、受け止めて頑張ろう。
ならないことが一番、それが病気です。
でも罹ってしまったら恐れずその病気と向き合って、医師と十分な話し合いをして、
あらゆる情報を入手して、その場を乗り越えるのではなく、将来を見越した治療を受けるようにすべきです。
それがQOLを維持する大切なポイントです。