始まりと終わりはセット-3

坂本龍馬暗殺!

って突然どうした?

ここにも時間が前に進む方向を変える出来事があった!

と自分が信じて思い込んでいることがあるのてす。

京の材木商酢屋に身を隠していた龍馬はその年の10月頃に土佐藩出入り商人近江屋に住まいを移した。

暗殺されるという噂は京の町でもはや知らないものもいないほどであったらしい。

脱藩者の龍馬は土佐藩邸には入れない。

薩摩藩邸に隠れろと勧める者もいたが、

「あそこへ行くのはまっことイヤミじゃ」と気が進まなかったらしい。

 

近江屋事件の当日

同じく近江屋で襲われた中岡慎太郎は、

用件を済ませて、途中で土佐藩士の谷干城の下宿を訪れたが、不在であったためそのまま近江屋に向かった。

ここでひとつ方向を変える「不在」という、中岡が近江屋へ行く時間を早めてしまう出来事が起こった。

早めに近江屋へ行った中岡と龍馬は、いつものごとく討幕、大政奉還について熱く語った。(と思われる)

熱い議論は時を忘れさせ、夕食もとらずに語り合った。

龍馬はこの数日前から風邪をひいており食欲がなかったのかも知れない。(あくまで想像ね?)

夜の7時も過ぎた頃に、中岡の用を済ませて訪れた本屋の息子の峰吉に軍鶏を買ってきてくれと頼んでいる。

風邪、食欲なし、滋養強壮のための軍鶏?だと考えると筋が通る(笑)

 

峰吉が軍鶏を買って帰ったのは9時頃であったという。

もう京の町は夕食も済ませ、そろそろ寝るか?と言う時間。

この時間に暗殺者は近江屋を訪れているが、それは夕食時を避け家人もそれぞれの部屋に戻った頃を狙ったのではないか?

しかし「不在」で早めに近江屋を訪れた中岡と龍馬は熱い議論に時を忘れ、9時を過ぎて夕食となった。

現場を見た人がいるわけではないので部屋の中がどういう状態であったかは解らないが、軍鶏鍋をはさんで龍馬と中岡が座っていたとすると?

部屋の中は狭くなり、当然刀は離れたところに置かれていたと想像できる。

「不在」「遅い夕食」膳で狭くなった部屋、刀は手許にはない。

ここへ暗殺者が乱入すれば抗戦することは不可能に近い。

 

ここに、あの時なにかをしなければ、或いはなにかをしていれば、その瞬間は訪れなかったというような時間が前に進む方向を変えたことによる結果としての突然の不幸、坂本龍馬暗殺があった。

 

いかが?

コジツケ?って?

かもしれない(笑)

でももっと早く夕食をすませていたら?

部屋が片付けられ、刀が身近にあったなら?

はてさて?

他にもあるあるこの手の時間のイタズラ

また推論を乱暴にお披露目いたしましょう!